
あなたは、仕事で自分にできそうにないことがふりかかってきたとき、どのように考えるだろうか。
この記事では、
「どうすれば、忙しい経営者の関心を引くことができるだろうか」
「どうすれば、自分のサービスの価値を立証できるだろうか」
と自問し、チャンスを探し求めなさい。
というお話をします。
Contents
仕事は、生計のためではなく長期的な視点で考えよう
日々の仕事で提供するサービスは、それ自体が「商品」である。したがってそれは最も有利になるように市場展開すべきである。
ただし、注意していただきたい。
私は「最も有利になるように」と書いたのであって、「最も高い価格で」とは書いていない。自分に与えられた中での最高の仕事が最も高い価格で評価され、最高の収入をもたらす仕事であるとは限らない。
ほかの仕事に就けば、昇進のチャンスがあり、多くを学び、経験を積み、高い地位を確立するチャンスをより多くもたらしてくれるかもしれないのだ。
仕事を探すときは、常に長期的視野に立って考えなければならない。単に当面の生計を立てるためというのではなく、チャンスを探し求めることが重要である。
チャンスを探して成功した男の例

ここに一人の男がいる。
彼はチャンスがやってくるのを待つのではなく、自分からチャンスを探すために活動を開始した。名をジョン・アシュトンといい、旧東部の名門大学の大学院で機械工学を専攻した若者である。
卒業後、ビジネスパーソンが自社の製品のマーケティングをするのと同様、彼は自分のサービスを売り込もうと決意した。
まず、自分がどんな地位に就きたいのか、どれほどの収入が欲しいのかを決めた。次に入手可能なすべての新聞に、次のような広告を打った。
広告内容
◇技術系の人事の方へ
私は大学院の機械工学科を主席で卒業した技術者です。
私を一カ月間無報酬で雇って、どれだけの価値があるか試してください。私は雇用者に忠誠を誓い、信頼・忍耐・協調性の三つをモットーとし、尽きぬ情熱、明るい性格、時間厳守の精神、旺盛な学習意欲で仕事に打ち込みます。
この広告のおかげで、超巨大企業の役員と出会う
広告には、三○○件以上の応募があった。
その中で彼が特に興味を持ったのは、USスチールという超巨大企業の役員が寄せてきた返事だった。
「次の水曜日、当社のニューヨーク支社にお越しください。もし、あなたが広告にあるとおりの優秀な人物であれば、私と一緒に工場を視察することにします」
アシュトンが自分を売り込んだ方法は前例のないものだったので、たいへん注目を浴びた。
一カ月間、無報酬で働くという彼の申し出に、経営者や役員は興味津々だったのだ。彼の意図は、仕事から何かを得たいというのではなく、自分が何を提供できるかを、身をもって証明することであった。
彼がリストアップした自分の性格的特徴は、将来の雇用者に自慢をしているような印象を与えることはなく、自分が一カ月間の無償労働で何を証明したいかを、将来の雇用者に的確に伝えていた。
USスチールの役員との面接の際に、彼は近影、学歴、ボランティアの経験、趣味、大学新聞に掲載された自分の記事、個人データなどをまとめ、きれいにタイプライターで打った履歴書を提出した。
彼はその仕事を手に入れることができた。おまけに、最初の一カ月間は無償労働ではなかった。
彼は、提示した条件以上の見返りを得た
彼の給料は、その最初の一カ月間の働きぶりに応じて、雇用者との合意で固定されることになったのだ。ほかの会社からより高い給料で仕事の申し出があったが、彼はそれを断り、USスチールに就職することに決めた。昇進のチャンスが無限にあると考えたからである。
彼の方法は、どのような分野の仕事を求めるときでも、創意工夫をしようという意欲をかきたてるはずである。
大切なのは、自分を誇張せず相手のことを考える
ここで自問すべき質問は、次の二つである。
(1)どうすれば、忙しい経営者の関心を引くことができるだろうか。
(2)どうすれば、自分の価値を立証できるだろうか。
ただし自分で自分をあまり持ち上げすぎないように気をつけなければならない。果たせない約束をするなどもってのほかである。
自分の長所を誇張すれば、就職活動を展開する基盤が揺らいで、不利になるだけである。自己PR以上の貢献ができることを会社に証明し、経営者を驚嘆させなさい。
そうすれば、あなたは確実に昇進の階段を上っていくことができるだろう。
チャレンジを続ける私、異次元トレーダーAnikiを参考にしてください。